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【インディアン今昔話】インディアンvsハーレーの明暗を分けた”戦争”

こんにちは、NORTH OSAKA INDIAN MOTORCYCLE(HDxMINO)の西尾です!!!
3連休のご予定はお決まりですか??”三寒四温”で春もスグソコ!!

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最近アクセス急上昇中”今HOT”な過去ブログ↓↓

インディアンのモノづくり”舞台裏”をチラッと・・・!!

 

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さてさて・・・・”インディアンモーターサイクルをもっと知ってほしい!乗ってほしい!”と日々いろいろと考えている中、
「アメリカ最古のモーターサイクルブランド=インディアンモーターサイクル」と謳っているけど、意外とその歴史は知られていないのに気づきました(*´Д`)

という訳で、店頭では話題に出すことも多い”インディアンモーターサイクルの歴史”について、誕生~現代まで!ブログに書いていきたいぞと♪♪

今回は第五回!!『vsハーレーの歴史~1940年代/第二次世界大戦の時代』をお届けしたいと思います\(^o^)/

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前回のブログでは「大恐慌時代到来をインディアンとハーレーはどう生き抜いたのか??」という内容でした(*´Д`)

今回は「両メーカーの明暗がくっきり分かれることになる」1940年代について掘り下げていきます♪♪
まずは時代背景から・・・・!歴史上避けては通れない「第二次世界大戦」が勃発します。。。。

調べるほどに「第二次世界大戦の受け止め方」は国によって違うんだな・・・といろいろと胸が詰まる思いですが、「インディアンとハーレーの物語」という視点で整理してお伝えしていきたいと思います・・・・!!

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1939年、ドイツがポーランドに侵攻しヨーロッパで戦争が勃発。
これが世界に飛び火していき、第二次世界大戦がはじまってしまいます。

アメリカは1941年12月、日本の真珠湾攻撃を受けて参戦し、インディアンとハーレーの明暗を分ける「第二次世界大戦~その戦後」が始まります。
狂乱の20年代~大恐慌時代の30年代・・・・と、いろいろとひずみが生じた結果が導火線となり、今も語られる悲惨な戦争へ投入。。。。




第一次世界大戦は「工業化の影響で生まれた近代兵器が使われ始めた戦争」、第二次世界大戦は「さらに近代化した兵器により、戦線拡大・大量破壊の戦争」とも言われていますが、くしくも大戦の間に成長していた「自動車・モーターサイクル」も戦争の道具として活躍の場を得ることになります。

実際の戦場では、戦車・軍用車(ジープ)がメインになっていたようですが、機動性に優れるモーターサイクルは「将校の移動用」「偵察」「部隊間の連絡」として、重宝されていたといいます。

ちなみに、ロイヤルエンフィールドというメーカーのバイクは「フライングフリー」と呼ばる【ヘリコプターから敵陣の後ろに兵隊と一緒に落とす→奇襲作戦】で名を馳せ、当時一般的だった軍用モーターサイクルとは違った活躍を見せるのですが、これはまた別の話・・・・・(*´Д`)


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ではここから「インディアンとハーレー」のお話に戻ります!

第二次世界大戦中の”軍用モーターサイクル”として活躍した両メーカーの車両と言えば・・・・

↑インディアンモーターサイクル「741B」
↓ハーレーダビッドソン「WLA」


どちらも「そうそう!軍用モーターサイクルってこれこれ!!」とおなじみのスタイルでカッコイイですね~♪♪

で、アメリカ国内はどうだったかというと・・・・

1930年代の大恐慌時代からまだ抜けきれない不況の中、一気に戦争モードにはなったが、実は戦争特需で景気は爆上がりΣ(゚Д゚)

    • 武器、兵器、戦車、飛行機、軍用バイク…工場フル稼働し、失業率もほぼゼロになるくらい、労働者が必要にΣ(゚Д゚)
  • 「生活が苦しい…」よりも、「工場で働きまくって稼ぐぞ!」みたいな時代だったと言います(;'∀')

 

そしてこれが日本と全然違うのですが、「空襲に遭っていないアメリカでは”戦争はちょっと別の世界の出来事”」のように受け取られていた部分もあるようで、「家族が軍人で派兵されている」「知り合いで軍人が戦争に行っている」人たち以外は、意外にも普通の生活を送っていたそうです。

とはいえ、戦時中なので「バイクに乗るという娯楽」については、自粛ムード&バイクメーカーがこぞって軍用車両生産=一般販売の数が激減・・・していたこともあり、一時下火になっていきます(;'∀')

インディアンモーターサイクルは当初「フランス軍用のモーターサイクルを生産・納入」をしていましたが、その後、アメリカ軍の車両も・・・ということになり、【100%軍用モーターサイクルの生産】へ舵を切りますΣ(゚Д゚)

時代としては「空前の戦争特需=今稼ぐには”軍用”!!」という経営判断は妥当だった・・・と思いますが、これが大きな悲劇へと繋がります(;・∀・)OMG。。。

他方、ハーレーダビッドソンは「軍用モーターサイクルも生産するけど、一般ユーザー向け車両の生産もちょっとだけ残してる」方針で経営を進めていきますΣ(゚Д゚)


第二次世界大戦下のアメリカ国内情勢を整理すると・・・・

①戦争特需により好景気に!!「工場で働きまくって稼ぐぞ!!」という状況
②意外にも戦争は身近ではなく「普通の生活を送っている」人が大多数だった
③とはいえ、バイクに乗る・バイクレースなどの娯楽は一旦なりを潜める
→なぜなら「一般向けのバイクが生産・販売が激減」「ガソリンやタイヤは戦時中で入手統制が入った」

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そんな中、2大アメリカンモーターサイクルブランドは・・・・

インディアンモーターサイクルは「100%軍用モーターサイクルの生産に舵を切る」
→一般向けの車両が無い→ディーラーが売るものない→販売網の消滅へ・・・・

ハーレーダビッドソンは「軍用モーターサイクルも作るけど、一般向けも生産」
→ディーラー網は激減するが、一般向けの販売活動は(細々と)継続・・・・

この経営判断が、両社の明暗をくっきりわけてしまうことに・・・(´;ω;`)ウッ…

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そして1945年、第二次世界大戦の終結。。。各国は大戦後の”復興”へと進んでいきます・・・・!!

「バイクに乗る」という娯楽が大きく制限された大戦中を過ぎ、「復員兵(若者)たちが帰ってきた」「戦時中の反動で娯楽への渇望が爆発した」ことも重なり、アメリカでは再びバイクブームが再発・拡大していくことになりますΣ(゚Д゚)

そして、戦地から帰還した若者たちは「バイクに乗って自由に走りたい」と、更にもうひと段階「カスタムして自由に」「モーターサイクルクラブの流行」という形で『自由を求める乗り物=モーターサイクル』を楽しんでいくようになりました。



復員兵の間で「あの戦争を経験した者同士」の仲間たちと共に「自由を楽しむ=モーターサイクルクラブ」が流行する中、1948年には「HELLS ANGELS」という国際的なアウトロー組織も誕生し、【モーターサイクル=アウトロー】という文化を代表する存在にもなっていきますΣ(゚Д゚)

  • また、既存モデルへの不満から、自分たちの好みに合わせてバイクを改造する「カスタムバイク」文化も生まれてくる気配が・・・・



  • ↑こちらは現行モデル インディアンモーターサイクル スカウトボバーシックスティですが、そのルーツにも迫るお話・・・・♪♪

    また別の機会に取り上げますが、戦後の娯楽が大爆発したとき、「ダートトラックレース」という未舗装サーキットで速度を競うレースも大人気の娯楽になります(;゚∀゚)=3ハァハァ

そこでは「無敵のインディアンモーターサイクル/WRECKING CREW」と「新型投入で力を付けるハーレーダビッドソン」という構図があるのですが、そのレースからのインスパイアされたカスタム=BOBBER(ボバー)というスタイルから、アメリカンモーターサイクルのカスタムカルチャーがスタートいたします!!


BOBBER=BOB(ぶつ切り・ぶった切る)という語源と言われており、当時盛んだったレースシーンのバイクに憧れた若者たちが、

より速くするために軽量化したい→鉄製の重たいフェンダーを外したり切って短くしたり(BOBる)した→BOB JOB(ボブジョブ)というカスタムが広がっていきます。

最初は「レーサーみたいにしたいカスタム」でしたが、その後「塗装をしてカッコよく」とか「戦争中に見た欧州車っぽくしたい」と切ったり貼ったりするカスタムへと進化していき、60年代にはCHOPPER (チョッパー)カスタムの誕生・・・になりますが、これはまた別のお話。

ちなみに、BOBBERカスタムの流行については、HELLS ANGELSを始めとするアウトローたちが『盗んだ車両の出所を隠すためにいろいろな部品をはぎ取って使っていた』という説も・・・・Σ(゚Д゚)エグイテ

何にせよ第二次世界大戦のあと、「自由を求める時代の空気」+「エネルギーが有り余っている若者たち」により、アメリカンモーターサイクルカルチャーが1段階進んでいった時代・・・と言えるのではないでしょうか♪♪

で・・・

インディアンモーターサイクルとハーレーダビッドソンは「第二次世界大戦のあと」の話に戻りますと・・・・・。

 

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インディアンモーターサイクル

戦時中、100%軍用モーターサイクルにコミットした結果、ディーラー網は壊滅・・・・。
「バイク欲しい!!」という人がたくさん居る中、「売ってる場所が無い」「売れるものも無い」という超厳しい状況に・・・・。
軍用の生産から一般モデルの生産に切り替えて再スタートしますが、「1930年代からモノづくりのアップデートが出来ていない」ので、「なんだかちょっと古いものを売ってるメーカー」みたいな感じになってしまいます(´;ω;`)ウゥゥ

 

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ハーレーダビッドソン

戦時中も細々と一般向けモデルを作り続けていた+ディーラー網も少ないながら残っていたので、「バイク欲しい!!売ってる!!買える!!」という状況・・・・!!
しかも、大恐慌時代にまさかの新型エンジンを作ったハーレーダビッドソンは、1948年にまたしても新型エンジンを発表・・・・・Σ(゚Д゚)

 

エンジンのヘッドが鍋底みたいなので「PANHEAD(パンヘッド)」と呼ばれている新型エンジン・・・・!

①アルミ合金のロッカーカバーが特徴で、加工がしやすい素材のため美しいビジュアルに
②オイルラインがシリンダー内を貫通させるシステムに変更され、信頼性が向上した
③ロッカーアームをシリンダー部分から独立したパーツにしたので、メンテナンスが容易になった などなどΣ(゚Д゚)

戦後のバイク需要に応える商品の供給・そしてさらに信頼性の増した新型エンジンの投入・・・・・。
そして、「一貫してハーレーダビッドソン一家が中心の”ぶれない経営方針”」が合致し、ハーレーダビッドソンはアメリカンモーターサイクルの頂点へと駆け上がっていく訳です(´;ω;`)ハンパナイッテ

他方、インディアンモーターサイクルは「新モデルの開発が出来ない」「今すぐ売れるものが無い」インディアンはほぼ手詰まり状態・・・・・になってしまい、経営方針の迷走が始まってしまいます(;'∀')

そのまま経営不振が続き、1953年に”すべてのモーターサイクルの生産を停止”・・・。「イギリスのブロックハウス」という会社に買収され、何とか生き残りを掛けたモデルを発売します・・・・・!


それがコチラ!!!!!

 

えっ・・・ナニコレカワイイ・・・・♪♪というこの一台、実はインディアンの迷走を象徴する1台でして・・・・。

もともと「イギリス軍の空挺部隊が”航空機から、兵士がパラシュートと一緒に降下させ、すぐに軍事行動をとれる」為に作られていた”小型・折り畳み・スクーター”なのですが、それを一般用として一部改良し「INDIAN PAPOOSE(パプース)」という名前でアメリカで販売を始めます。

えっ・・・これ今でも売れそう・・・・???
個人的には「HONDAのZOOK」というバイクにめちゃくちゃ似てるような(;´Д`)

話が逸れました(;'∀')
「インディアンモーターサイクルとは=自由・冒険・開拓の精神の象徴」であったはずなのですが、もはやそのイメージも皆無に。。。。

 



こちらは1950年~1954年に生産された「Indian Brave モデル R」です。
イギリスのBrockhouse Engineering 社製の250cc エンジンが搭載した小型車で米国と英国で販売されましたが、大ヒットにはなりませんでした・・・・(´;ω;`)ソラソウヨ

「アメリカ最古のモーターサイクルブランド」が「他社が作ったバイクをインディアンとして販売」というブランドアイデンティティを大きく棄損する経営は、当然受け入れられるものではありませんでした・・・・(´;ω;`)

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はい!いかがだったでしょうか!??
今回は「第二次世界大戦の時代”1940年代”」にフォーカスしてお届けしました♪♪

戦争を契機に「軍用モーターサイクルの生産を軸にした経営判断」の明暗がくっきりした2社・・・・。
その歴史にも触れてみると、”インディアンとハーレーの関係性”の見え方もまた一つ楽しくなるのではないでしょうか(;゚∀゚)=3ハァハァ

では次回は・・・【そして”インディアンモーターサイクル”は伝説になった・・・(仮題)】でお付き合いください♪♪

 

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